書きたいものを、好きな時に、好きなだけ。
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* 居眠り王子の起こし方 *
【 アケディア中心罪過組 】
※ わちゃわちゃ会話。 姫様出てきません


***


「たとえばアケディアがマジで爆睡してたとしてさ、 」


グラッドがコーラのペットボトルに差したストローから
空気を吹き込んでぶくぶく泡を作っているのを
イラに窘められている様子を横目に、ウェディが話を切り出す。


「あの子はいつも 『マジで爆睡』 してるよね? 」
「そうだけどさ …… じゃあお前だったらどうやって起こすんだよ」


目を向けられたラスがアイスのブラックコーヒーから唇を離す。


「そうだね、オレだったら」


「 …… 襲う? 「襲うとかナシだぞ 「許しません」


重なる3人分の声。


「仲が良いことだな」
「「「 どこが 」」」


我関せずの面持ちで2本目のコーラを飲み終わった
グラッドの隣にヴァスティが座る。
新発売の菓子だ、お前にやる、いいのか、ありがとう、
グラッドの表情が柔らかくなる。 うん、美味いな。


「 …… 俺のものをどうやって起こすか、由々しき問題だな」
「流石のキミでもあのおネムさんは御しきれないの? 」
「 …… あいつ …… 腹が減ったら起きるぞ」
「さすがに空腹には勝てないんだね」


グラッドの手からイラへ、イラの手からラスへ、
ラスの手からウェディへヴァスティ持参のお菓子が回る。
美味しいね、うん、めちゃくちゃ美味いじゃんコレ、
満足気な笑みを浮かべるヴァスティの肩に華奢な腕が乗せられる。


「スペルヴィアか」


んだよお前、香水くせェな、
こんな良い匂いに 『くさい』 なんて言わないでよ
信じられない、バカじゃないの、まぁまぁ落ち着いて、
ほら、これあげるから。 スペルヴィアの前にもお菓子が置かれる。


「久しぶり。 珍しいね? 」
「帰ってきたのよ、だって今日はアレでしょ」
「うん、アレだね」


置かれたお菓子の個包装を開けないまま
スペルヴィアは軽くため息をついた。
これ食わないのか、もらうぞ、 …… いいわよ別に。
黄緑と青のオッドアイに宿るのは名残惜しそうな色。


「議題は何なの、うちの居眠り王子の起こし方? 」
「そうだ」
「起こすって言ったら、やっぱスタンダードなのは …… 」


叩き起す?
大きな音を立てて起こす?
でも、それは。


「 ……… 可哀想なんだよな」
「 ……… そうなんだよね」
「 ……… あいつ … 寝てるの可愛いんだよな」
「 ……… 」


「空腹で起きるって言っても …… 」
「あの子がお腹が空くまで待っているわけにもいかないし」


まぁ、とにかく。


お菓子や飲み物が空になったのを機に、
めいめい足元に用意していたプレゼントを手に
6人は連れ立って怠惰の王子の自室へ向かった。




***


「 ……… 遅いな … 」


別に期待してるわけじゃない。


毎年ヴァスティとかスペルヴィアとかが
ほかのみんなを連れてぼくの部屋まで来るから。
最初は面倒くさかったけど、だんだん嬉しくなってきて、
って、あれ …… やっぱり嬉しいのかな、ぼく。


でも。
早く来てくれなきゃ、眠たくなっ ……


「おーい、アケディア! 起きてるか!? 」


ウェディだ。
ウェディだけじゃない。 たくさん気配がする。


ぼくは一生に何度出すか分からない大声で返事をした、


「うん、起きてる! 」




***


「うん、起きてる! 」


6人は驚いて目を合わせあった。
あのアケディアが。
でも、こちらがもたもたしているとすぐにでも
眠ってしまうかもしれない。


どうせ扉の鍵など閉められていない。
スペルヴィアを先頭に部屋になだれ込む。


「「「「「「 誕生日おめでとう、アケディア! 」」」」」」


部屋の主はベッドに腰掛けたまま、
声を上げて弾けるように笑った。






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Happy Birthday to アケちゃん!
8/1だけどね。 ごめんねやっと書けた ……
イベ限もおめでとう! ほんと可愛い、大好き!!


罪過の末っ子はウェディくんだけど、
気質的にはアケちゃんが末っ子でみんなからも
本気の末っ子みたいに可愛がられてたらいいな … !